サマーカットのメリット・デメリット
※こちらの記事は2021年に書いたものですが今年も暑い季節がやってきたので再投稿しておきます。
夏にサマーカットをお考えの方、既にしている方は1度目を通してみてください。
なかなかブログが更新できずごめんなさい
暑くなってきてサマーカットのオーダーが増えてきたのですが
皆様はサマーカットのメリット・デメリットを正しくご存じですか?
長年トリマーをやってきた私も
恥ずかしながらちゃんと知ったのは
ここ数年のことです。
お客様にもサマーカットの危険性を
よく説明することがあるのですが
まだまだ知らない飼い主様のほうが多いです。
そこで少しでもわんちゃんが夏を快適に過ごせるように
今回はサマーカットについて書いていきますね^^
まず、、、
飼い主様が夏にサマーカットをオーダーする理由ですが
① 毛が長いと暑そう・剃ると涼しそう
② 抜け毛が多くて大変
③ お手入れが出来ない
というのがほとんどです。
まず
① 毛が長いと暑そう・剃ると涼しそう
こちらは実際には
わんちゃんは涼しいわけではありません。
元々被毛が長いわんちゃんを丸刈りにしてしまうと
暑さを感じやすくなり
熱中症になりやすくなります。
守ってくれる被毛がなくなれば
紫外線も直接皮膚に当たります。
真夏の海に日傘もなく、服も着ず、日焼け止めも塗らずに
頭丸坊主にして行くことを想像してみてください。
人間は汗をかくので風があればまだ涼しいかもですね…
その説明をすると、よく
”家からは出さないので大丈夫です”
と言う方がおられます。
(これはまた別の問題もありますが…)
でも家の中ってクーラー付けますよね?
クーラーのひんやりした風も直接わんちゃんの皮膚に当たるわけです。
想像したら少し可哀想になってきますよね…。
被毛があればある程度の温度調節が出来るのです。
② 抜け毛が多くて大変
こちらは主に柴・チワワ・ダックスなどの
ダブルコートの飼い主様の悩みだと思います。
”毛が抜けて掃除が大変だから丸刈りにして!”
という飼い主様も多いです。
丸刈りにすると抜け毛の量は減ったような気がしますが
結局は短く細かい毛が今までと同じ量抜けています。
抜け毛が大変であれば
しっかりと日常からブラッシングをして
定期的なシャンプーでアンダーコートを取り除いてあげてください。
それだけで抜け毛は落ち着きますし、被毛・皮膚の状態が保たれます。
※アンダーコートが絡まったままシャンプーすると、がっちりとした毛玉になり
取り返しがつかなくなるので気を付けてください。
③ お手入れが出来ない
こちらはわんちゃんを飼う上で必ず必要になります。
お手入れが面倒だからといって
わんちゃんに負担がかかるのはよくないですよね。
おうちではなかなか完璧には出来ないとはおもいます。
その時は、
”汚れやすい部分のみカットをする”
”定期的にシャンプーに連れて行く”
等で解決できると思います。
トリマーに相談してもらえれば、
お家でお手入れしやすいカットにすることも出来るかもしれませんし
おススメのお手入れ方法を提案できるかもしれません。
その他にも、サマーカットのデメリットはたくさんあります、、、
・毛質が変わる(ダブルコートの子)
・毛が生えてこなくなる事がある(ダブルコートの子)
・虫に刺されやすい
・トリミング料金が高くつく
・トリミング時間が長くなる
・バリカンまけをすることがある
ダブルコートの子はバリカンで剃ってしまうと
徐々に毛が生えてこなくなる子が結構います。
若いのにバリカンで剃ってから生えてこなくなり、治療をしていた子もいます。
ハサミカットでも伸びなくなってしまうこともあります。
そうなってしまう前に
正しい知識でわんちゃんを守ってあげてくださいね。
※皮膚病や高齢犬という理由があれば
丸刈りをおすすめする場合があります。
(シャンプーでのケアが必要、痴呆でうんちまみれになる等)
丸刈りのメリットはこのくらいです。
長々と書きましたが最後まで読んでいただきありがとうございます。
私もまだまだ勉強中で分からない事もありますが
相談があればいつでもどうぞ^^